

ジーベンロックナガクビガメ(チリメンナガクビガメ)
久しぶりの 【 ススメ 】シリーズです。【よもやま】絡めています。
あえて 〝 ジーベンロック 〟としたのは 色々な思い入れがあるためです。
学術上は シノニム(同物異名)として抹消されていますが、まだまだ
ホビーの世界では【ジーベンロックナガクビガメ】が使われています。
学術的な部分は あえて すっとばした内容も含みますが、気楽にお読みください。
初心者の方などは、現在【チリメンナガクビガメ M.rugosa 】で統一されていること。
ご理解いただいてからお読みください。
前段が長くなりましたが、店主はこの種類にも特別な思い入れがあります。
開業当時(1996年)から飼育していた大きな個体が上記の写真の個体です。
28cmの♀個体でしたが この迫力。
当時、ナガクビ や マゲクビ カエルガメ などを
コレクションして飼育していたのも この ジーベン に魅せられたことがキッカケでした。
ジョン・カン氏 の サイン入りポスターを店頭に貼っていて 一番好きな曲頸類である
トゲモモヘビクビガメ などをはじめたくさんの曲頸類を展示していました。
件のジーベンは 当時の広告にも頻繁に使っていたと思います。
もちろん、色々なサイズ や 色目 のジーベン を飼育していました。
ジーベン の 魅力は やはりその首の長さです。日本ではみない変なカメって部分が、
皆さんの最初の印象だと思います。
実際飼育されるとお気づきになるとは思いますが、眼が真ん丸で可愛かったり
クビを小刻みに振ってエサを狙ったり、色目の違いでコレクション性があったりします。
10cm少しまでは早く大きくなりますが、そこからはゆっくりで30cmなどは
普通の水槽で普通に飼っていればまずなりません。
ですので、案外大きなスペースを必要とせず飼育できます。
ここらで、皆さまが面白く読んでいただいているとお聞きする
【よもやま話】の昔話を少し。
前述のチリメンに関しては色々なご意見やDNAレベルの検証などがあります。
ホビーの世界としてはその辺りは頭に置きつつも楽しめるネーミングで流通しています。
【じーべんろっく】という響きがカッコイイと思えるのは皆さん同じだと思います。
永くされているオールドマニアの方は下記ご同感いただけると思いますが、
ニューギニア産 ジーベンロックナガクビガメ
オーストラリア産 チリメンナガクビガメ
が当時のイメージだったと思います。
当時、チリメンは【チリメン】【ルゴッサ】と
呼ばれていて真贋論争など侃々諤々 マニアさんを楽しませる材料でした。
お店に集まったマニアさんたちが 店頭の洋書を引っ張り出して
ああだこうだ楽しそうにされていたのを思い出します。
今のようにネット環境もなくもちろん画像や情報など皆無に近く、
ヒラタニオイと同様に真贋同定に明け暮れていました。
当然、マニアックなカメ専門店 ANIMAには 色々な種類について
全国から問い合わせや現物の持込、写真を送っていただけての同定など
色々なご依頼がありました。
真贋論争の的だった ヒラタニオイについては、
安川雄一郎先生と背甲の角度を針金ではかったりして
ああだこうだ楽しい時間を共有しました。
チリメンについては、一般的な背中に皺がよっているなどの情報
と洋書や安川先生からの情報、後は海外のコレクターに聞いた
有力情報などをベースで同定していましたが、ハッキリとこれは【チリメン】で
間違いないだろうと断言できるレベルのものは 1個体のみ でした。
他の持ち込まれる個体などは【チリメンぽい特徴を持っている】【この辺りがチリメンぽい】
【オーストラリア産】などの感じのインフォがついてきますが、
先ず【ジーベン】と同定するしかない個体でした。
もちろん、オーストラリア産と言われる個体をはじめ各サイズ相当数みましたが、
『う~ん』って感じでした。
もちろん、当時の情報量と輸入量(いまよりは大量)などのもとでの学術的素人の判断です。
その これは!って個体は 当時 岐阜にあった 【 クレイジーゾーン 】さんの
オーナーが飼育されていた個体です。
ここで【おお~】っとなった方は、いつも通りの オールドマニアさん です。
もし、行かれたことがあるなら【レジェンドマニアさん】でしょう。
お店の詳細は省力しますが、店主は京都から3か月に一度程度仕入にいったり
こちらから納品に行ったりしていましたので、仲良くさせていただいていました。
そのオーナーさん が 個人的に飼われていた中で 2匹 欲しくて欲しくていくたびに
『 Kさん。譲ってくださいよ~』って懇願していたうちの1匹が【チリメン】でした。
最近画像などで『これは昔でいうチリメンだな』ってのを稀にみつけることがありますが、
特徴がいくつか見られて明らかに違う個体でした。
業者さん や ヘビーマニアさん ならおわかりいただけると思いますが、こういう個体は
【雰囲気】【オーラ】が違うのですぐわかります。いわゆる【混じりぬき】ができる
眼をもたれているレベルであればご理解いただけると思います。
結局、オーナーも コダワリコレクション が大好きな人なので売ってはもらえませんでした。
文脈上、気になっておられるかもしれません。
懇願していたもう 1匹 の 種類は。。。。
ホンモノの ヒラタニオイガメ です。
話はグーンと戻りますが、ジーベンロック(チリメン)ナガクビガメ。
本当に飼っていて楽しい種類です。以前に、【お知らせ】で下記を書きました。
【お知らせ】HAPPY
本当にペットとして カワイイ種類です。
陸にあがったりもしませんが、
ウロウロ泳いでいて癒されますよ。
大変丈夫で飼いやすいので ビギナーさんにも オススメです。
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