

当時、躍起になってさがしていたヒラタですが、たまに「●●さんがヒラタをもっているらしい」
「ショップ●●がヒラタを売っている」って情報がはいってきて、その度に詳細確認しました。
100% スジクビヒメニオイガメ(当時)か ひどい場合は オオアタマヒメニオイガメ(当時)
という結果でした。
スジクビ が結構入って来ていた時に、稀に背中がペッタンコになった老齢個体もいましたが、
明らかに背高の低いかなり平たいベビーが入る事がありました。
アイキャッチが ノーマル水系 上の写真が BW系 です。ベビーでもこれだけ違います。
今では考えられないですが、ノンサイテスの種類に関しては、いわゆるハンドキャリー(手荷物輸入)で
個人やブローカーが持ち帰ることも多い時代でした。
その平たい個体を入手する度に、以前も少し触れましたが 安川雄一郎先生 や
当時のスタッフで針金を用いて背甲の一定の箇所の角度を測ったり
甲板の比率などの%を計算したりして、
ヒラタニオイではないかとワクワクしながら種類の同定をしていました。
沖縄に戻られている(琉球大学の先生だったので)間も
メールのやりとりで細かくチェックいただきました。
しかし、かなりヒラタに近いのに決定打がないという最終結論でした。
これが後に ブラックウォーリア―川 水系のスジクビだったと
安川先生 からお聞きしました。
中には「確実にブラックウォーリア―川 からでた個体」とのインボイス付きで
入手する場合もありましたので間違いないと思います。
30年でかなりの数の スジクビ を扱いましたが、BW系の個体は
当時かき集めていた頃を除けば、ほとんど入っていませんので
今回入荷した個体は 懐かしく思います。
一目見た時に「ヒラタ並に低いな。BW系かもしれないな」と感じましたが、
当時は「ヒラタじゃないから。。。」とここまで仕上がるまで残さずに
売ってしまっていたため 確信まではいきませんでしたが、
お聞きするまでもなく 入手先から「珍しいBW水系の個体です」と
アナウンスをいただいたので間違いないと思います。
いまではこの血統の個体の入手は非常に難しいと言われています。
また スジクビだけでなく、ヒメニ・カブニ・ミシニ は ♂ の比率が
極端に低いため 今回入手した個体は 大変貴重となります。
スジクビニオイガメ sp0225
最後に ヒラタ の話を少しして締めくくります。
昨今でもあるようですが、当時 ヒラタニオイガメ の真贋は ANIMAでは
安川先生のお墨付きがないと ヒラタと名乗れないと決めていたので
ヒラタ の販売は全くありませんでした。
ただ、結構な数のショップで上記の BW系スジクビ を ヒラタ と間違って(偽って)
売られていたことも事実で、多くの ヒラタみたいなスジクビ が流通していました。
価格が何十倍も違うので。。。そう云うことになったのでしょう。
いまでは、ネット上で色々な画像が検索できますし、詳しいショップさんも
あるので、ヒラタが全く違うということがわかります。
前に 【 お知らせ 】でも少し触れましたが 私の知る限り ホンモノの ヒラタニオイガメ
を持っていたのは 岐阜のプロショップ 【 クレイジーゾーン 】 の K 氏でした。
よく岐阜まで見にいきました。 ヒラタなら100万円 出せる ってお願いしてましたが、
一匹しかいないので 絶対に売ってもらえませんでしたが (^^;)
このように 1種類ごとに すごく深堀して調べて売っている お店が
RARE TOROTISES & TURTLES ANIMA です。
ポピュラー種をメインとしていますが、ベースはこういうところにあります。